昨年のアベマTVツアー(旧チャレンジトーナメント)の賞金王になった佐藤大平(25)が、PGAツアーチャイナの開幕戦、重慶選手権で、通算18アンダーでホールアウト。中国のリュウ・アインとのプレーオフを制して、同ツアーで日本人初の優勝を果たした。
「太平」じゃなくて「大平」。読みは「たいへいです♪」
PGAツアーチャイナといってもピンとこないファンも多いかもしれないが、米PGAツアー傘下のシリーズとして2014年に創設され、17年は契約上の問題で一時休止していたが、昨年から本格的に再開されたツアーだ。
PGAツアーカナダ、PGAツアーラテンアメリカとともに、賞金ランク5位以内に入ると、ウェブドットコムツアー(PGA2部ツアー)に昇格できる、いわばPGAの3部ツアーという位置づけになっている。
佐藤大平は、東北福祉大卒業後プロ転向したが、QTに失敗したため、中国で戦う選択をした。そして昨年は、アベマTVツアーと中国を往復する1年を過ごした結果、アベマTVツアーで2勝を挙げて賞金王になり、今季はJGTOのシード選手としてフルシーズン出場できる。「昨年も勝てそうな試合がいくつかあったので、やっと勝てたか、という感じ。コースが短かったので、100ヤード以内を確実にピンそばに乗せてバーディという計算でした」と佐藤。
ショートゲームが得意で「アプローチ、パットがよかったのが勝因だと思います」と分析。「東建がとても楽しみ。いつもどおり、淡々とプレーしたいと思います」と語った。
チャイナツアーは、北京、上海、海南、広州と広大な中国を転戦。また言葉の問題もあり苦労は絶えない。上位選手のレベルも高く、「そういうなかでやっているうちに、いろいろな刺激を受けて、自分の成長を感じている」と佐藤は語る。
ちなみに、佐藤は水城高校時代にJGAナショナルチームのメンバーとして台湾アマ(2011年)に派遣され、日本人として初優勝を果たした。
夢は先輩の松山英樹を追って米ツアーで戦うこと。松山からは「2位や3位ではダメだ。優勝しなければ名前も覚えてもらえない」と発破をかけられているという。
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