カリブ海に浮かぶドミニカ共和国を舞台に行われた米男子ツアーのコラレスプンタカナR&C選手権でGマックことグレーム・マクダウェルが4年ぶりの優勝を遂げた。
「大きな、大きな価値のある1勝。ここ数年苦しい時期が続いていたからすごくうれしい」と、39歳になった全米オープンチャンピオンは喜びを隠せない。
世界ランク上位の選手は同週開催のWGCデルマッチプレーに出場していたためフィールドは薄かった。それでもマクダウェルは「上位選手は出場していなかったけれど、どんな試合でもPGAツアーで勝つことは難しい。決して“型落ちのフィールド"とは思っていない」と、達成感をにじませた。
「優勝できるレベルのプレーをしている自覚があった」というマクダウェルだが初日は73と噛み合わず80位台と大きく出遅れた。しかし2日目、3日目の連続「64」で巻き返し「うまく波に乗れた」。
迎えた最終日は接戦のなか、僅差を守りきり1打差で勝利。「今週はアイアンのキレがいまひとつだったけれど17番(パー3)の6番アイアンのティショットは完璧だった」と1・8メートルにピタリと寄せ、起死回生のバーディ奪取で15年のOHLクラシックatマヤコバ以来となる米ツアー通算4勝目をゲットした。
17年、18年はポイントランクによるシード圏外の136位、144位に沈み、大会前の世界ランクは257位(大会後133位に浮上)。限界を感じながらの戦いが続いたが、今回の勝利で完全に息を吹き返した。
奇しくも今年の全米オープンの舞台は10年にメジャー初優勝を飾ったペブルビーチGL。海辺の名コースは今回彼が40代目前で4勝目を挙げたプンタカナリゾートとも雰囲気が似ている。風が強いシーサイドコースと相性が良いGマックも立派な全米OP優勝候補だ。
今季はミケルソンやジム・フューリック、ポール・ケーシー、マット・クーチャーら40代の活躍が目立っている。39歳のマクダウェルもまだまだやれることを証明した形。ゴー、Gマック!
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