マスターズ前週のバレロテキサスオープンでカナダの27歳コーリー・コナーズが優勝。ん? コナーズって誰だっけ?
予選を2位タイで通過した本命のリッキー・ファウラーや地元のジョーダン・スピースが3日目に失速するなか、最終日2位からスタートしたコナーズが逆転優勝。「ミニツアーや下部ツアーを含めプロになって初めて勝てた。まだ実感が湧きません」と相好を崩した。
ルーキーの昨シーズンはトップ125入りを逃し(130位)シード落ち。今季はマンデー予選に出場しなければならず今回も狭き門をくぐり抜け本戦へ。ところがそれが史上5人目のマンデー通過者による優勝とは……。しかもマスターズ行き最後の切符という最高のおまけがついた。
日本のファンにはあまりなじみがないが、今季すでにサンダーソンファームス選手権で2位、ソニーオープンで3位タイに入っている。しかしその後、4試合連続予選落ち。テキサスオープンでも最終日は3連続バーディあり4連続ボギーありの、まるでジェットコースター。スコアカードも成績も乱高下の傾向あり……?
カナダ、オンタリオ州出身で、学生時代は数学を専攻。数字に強くツアーのホームページに掲載される前に自分のスタッツを割り出すほどで、一部では「数学の天才」の声も。15年には前年の全米アマ準優勝の資格でマスターズ出場。予選落ちに終わったが今回は意気込みが違う。
当初、テキサスオープンの後は家に帰る予定で、最終日の朝「航空券の事前搭乗手続きする?」と聞く妻マロリーさんに「スケジュールを変えなきゃならないかもしれない。手続きしないで」と伝えたという。テキサスオープンでは、そのマロリーさんの“激しすぎる応援"の様子がテレビに映し出され話題に。夫がウィニングパットを決めるやいなや飛び出してハグ&キス。「現実なの?」と問う妻に「ああ、やったよ」と夫。
一見地味だが、数学の天才でハイテンションの妻を持つ、実はなかなかキャラの濃いお人のようで……。
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