新体感ゴルフラウンドシステム「ジオスタGOLF」が来年春にはお目見えしそうだ。
同システムは第5世代移動通信方式(5G)を活用して、フジテレビとNTTドコモが共同開発し、新たなゴルフ体験を創出しようというもの。その実証実験がカヌチャベイGC(沖縄県)で先頃、3日間にわたって行われた。
5Gとはドコモが2020年春に商用サービス開始を目指す通信方式。5Gの特性である「高速大容量」「低遅延」「多数端末」を活用し、リアルタイムで、例えばドラコンを複数組のコンペで競うなど、新たな楽しみ方を実現するという。
その仕組みはホールのティグラウンドに設置したカメラやヘッドスピード、ボール初速、スピン量、飛距離などを測定するトラックマンから得られるデータを、5Gを介してリアルタイムに「ジオスタGOLFサーバー」に伝送、そこでCG処理を行い、ゴルフカートやクラブハウスに設置したタブレット端末に伝送する。これによって、プレーヤーは他の組のコンペ参加者全員の打球状況を相互に見ることができるという優れもの。
実験場を提供した同GCの田中靖樹支配人によれば「2ホールを使い、朝3組、午後3組のデータを取っていましたが、うまくいったと聞いています」とのこと。
またこのプロジェクトのNTTドコモ沖縄振興推進室の足立勇人氏は「映像を遠隔地に送って、プロはそこからレッスンするという試みも成果を得ました。さらに5G環境を構築・検討して来年春実現を目指します」
実用化されたら、ゴルフカートのタブレット機能は従来のGPSに加えて〝大忙し"になるだろう。
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