車を持っていない人が増え、ゴルフ場への"足"問題は、常に大きな問題。そこにユニークな解決策「相乗りバス」サービスが登場する。
タクシー相乗りアプリサービスを展開するNeerMe という会社が、リゾートと首都圏をつなぐ新たな移動サービス開発として、ゴルフ場への相乗りバスサービスの実証実験をこの5月にも開始するという。内容は、最大9人乗りのシャトルバスが都内の渋谷や東急沿線に住む利用者を複数の拠点(駅)からピックアップしてゴルフ場へ送迎するというもの。同社は最適なルートで複数人をピックアップできるAIを提供しており、それを利用してリゾートと首都圏の移動を便利にし、顧客を創出しようというのだ。
当初は、客を送り届けるゴルフ場を東急リゾートが運営する季美の森GCに定めているというが、実験がうまくいけば、さまざまな駅でゴルファーをピックアップして別々のコースに送ることもできそうだ。東急沿線から千葉のゴルフ場銀座へ……がグッと楽になる可能性がある。
これが実現すれば、ゴルファーにとっては言うことなし。早朝ゴルフ場への移動は車にせよ電車にせよ大きな負担。相乗りバスなら、確実に座れるうえ、ほかの客に迷惑をかけない程度なら飲食もできる。ただ、問題は料金だ。
「それも実証実験を通して分析した上で出すことになりますが、私自身もゴルファーなので、高価だと普及しないことはわかっています。適正価格の検討を重ねていきます」(同社、髙原幸一郎氏)
コース入場者が増えない現状をゴルフ場経営コンサルタントの菊地英樹氏は「いくらゴルフ場がフィを安くしても、クラブ、ウェア、交通費も高い、の三重苦では入場者は増えません。そのうちの交通費でも安く便利になれば……。また一人予約可のコースも増えていて、その意味で言えば、相乗りバスも需要が期待できると思います」
近くの駅から、のんびりバスゴルフ。普及してほしい!
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