タイガー・ウッズのマスターズ復活優勝に反響が止まらない。各方面で経済効果が取りざたされているが、果たしてあのメーカーへの影響は?
ナイキがゴルフ用品事業から撤退したあと、タイガーがクラブ契約を結んだのがテーラーメイド。ボールの契約はブリヂストンと交わしている。2社とも先行きが不透明な時期にリスクを冒して複数年契約を結んだということ。
「タイガーのインパクトは強烈です。デビュー当時もすごかったけれど、いまや当時を知らない私の息子たちのような10代の子が大きな刺激を受けています」というのはテーラーメイドのCEOデビッド・アベル氏。
ナイキとの契約上、帽子やシャツなど目立ったところにメーカーのロゴを入れることはできない。それでもアベル氏がタイガーとの契約にGOを出したのは「彼が復活に絶対的な自信を持っているのを感じたから」だという。「直接的にどれだけ経済効果があるかはまだわかりませんがブランドの認知度やイメージアップなど彼がもたらしたインパクトは絶大です」と語る。
一方のブリヂストンは今季タイガーとブライソン・デシャンボーが共演したCMが全米で大きな話題になり、売り上げにも貢献していた。そこにきてのマスターズ優勝だから笑いが止まらない。「父の日(6月16日)までにツアーB XSの売り上げが昨年比30パーセント増になると見込んでいます」と同社アメリカ側のCEOダン・マーフィー氏。「タイガーのボールでプレーしたいという人が大勢いるのです」とテーラーメイドと比べ、より具体的なコメント。
同社関連のSNSの投稿は昨年のマスターズ時に比べ「2・5倍です。とくにフェイスブックは4倍です」(同)と関心の高さを強調した。
日本でも全国の販売店からタイガー使用モデルの注文が殺到し一部品薄になる可能性があるのだとか。
ゴルフ界全体に広がるタイガー特需。こりゃあ“タイガーさまさま"だ。
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