熊本で最終日。翌日茨城で全米女子予選。プロたちの〝西奔東走〞
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/05/21号
2019/06/06更新

熊本で最終日。翌日茨城で全米女子予選。
プロたちの〝西奔東走〞

 大型連休を前に日本の女子プロ、アマ選手たちは東奔西走、いや“西奔東走"で大忙し。どういうことかというと……。

過密日程制したタフガール、岡山絵里

 まずは九州、熊本のKKT杯バンテリンレディス(熊本空港CCで開催)を終えると、全米女子オープン予選会に出場する選手は、その日のうちに関東に移動。月曜日朝、同予選会の開催会場、大利根CC(茨城県)のティオフに駆けつけた。

 しかしながら、全米女子オープンの出場権が得られたのは上位3位タイまでの4人だけ。ちなみにプロは岡山絵里、天本遥香。アマチュアの吉田優利、上野菜々子。天本、吉田、上野はバンテリンには出場していないので、移動の負担は少なかったといえる。

 悔しかったのは新垣比菜。バンテリンで8位タイと健闘するも、予選会では3位タイに1打差の5位でチケットまであと1歩。「日曜日、16時台の飛行機で羽田に飛び、車で茨城の守谷に移動し、1泊。翌日36ホールなのでもうくたくたでした。それで1打差でダメだったので、ガックリ……」と肩を落とした新垣。プロの多くは36ホールという長丁場に苦労したようだ。

 それならば予選会の会場を九州にすればよかったのではとも思うのだが、関係者は「運営役員も派遣しなければならず、九州開催は経費がかかりすぎます。すでに出場資格のあるトップ選手は出ないということですし……」。

 プロたちの戦いは一応、そこで終わるとしてアマたちは、引き続き、オーガスタナショナル女子アマなどへの出場権がかかるアジアパシフィック女子アマチュア選手権(4/25~28)も行われるというハードぶり。

 この過密日程にテレビ解説者のタケ小山氏は「女子ツアーが盛況なので、全米女子オープン予選会などがスポットでおりてくると過密になるのは仕方ないこと。しかし、プロには予選会にもっと出てハングリーに高みを目指してほしかった。わざわざ外国の試合まで行かなくてもと思っている選手が多いからではないでしょうか。隆盛の女子ツアーの功罪ともいえます」

 アメリカでの移動に比べれば“ハード"と嘆くのは、ちょっと贅沢なのかも……。

  
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