2人の元メジャーリーグピッチャーが、米シニア、チャンピオンズツアーでデビューした。
ひとりはオリックスからエンゼルス、マリナーズで活躍した日本の長谷川滋利(50)。そしてもうひとりは、野球殿堂入りを果たしている、ブレーブスにいたジョン・スモルツ(51)だ。
ジョージア州で開催された先の三菱電機クラシックでスポンサー招待でデビューした2人。共に現役野球選手時代からゴルフにはまり「引退後の計画だった」(スモルツ)と語るように、昨年までは全米アマなどでゴルフの腕を鍛え準備万端。長谷川も「ゴルフをプレーしたい! やはり自分は競技が好きなんだ」と満を持してのシニア入りを果たした。
メジャーリーグで通算213勝したスモルツは「信じられないかもしれないが、僕はピッチャーマウンドに立つより、10倍(ゴルフに)プレッシャーを感じるんだ。次のショットのことを考えながら待っているより、むしろ満塁で2ストライク3ボールの状況のほうがいいくらいだ」とデビュー戦に興奮気味。
一方の長谷川(メジャーリーグ45勝)は「この試合での目標は、彼が聞けば怒るかもしれないが、スモルツに打ち勝つことだ」。結果は、往年の名手、ラリー・マイズと同スコアの15オーバー72位タイ(全部で78人が出場)。一方のスモルツは11オーバーの61位。それでもトム・ワトソンの13オーバーには打ち勝っているのだからすごい。
ちなみに優勝は7アンダーのスコット・マッキャロン。長谷川は目標のスモルツには敗れたものの、シニアゴルフのスタートラインに立ったばかり。このまま経験を積めば、今後上位争いにからむ可能性もないではない。いずれにしても、この2人のライバルをシニアツアーの舞台で見る機会はこれからもありそうだ。
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