人生100年でも安心!?米ツアーコミッショナー退職金13億円
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/06/25号
2019/08/07更新

人生100年でも安心!?
米ツアーコミッショナー退職金13億円

 米PGAツアーの前コミッショナー、ティム・フィンチェム氏の高額な退職金(?)が話題を集めている。

 フィンチェム氏は2016年に退官しているが、翌17年にも、1222万ドル(13億円超)の給与とボーナスを受け取っていたことが明らかになった。PGAツアーの基本は、NPO法人(PGAツアー内には大きく分けて二つの組織があり、TPCのゴルフコースなどを経営する組織もある)。アメリカ企業の多くが退職金制度を廃止しているなか、NPO法人が退職した人にこれだけ高額の報酬を支払っていることに、当然驚きの声が上がった。

 フィンチェム氏には、2016年に447万ドル(基本の給与119万ドル、プラスフィンチェム氏は2016年に退官しているが、翌17年にも、1222万ドル(13億円超)の給与とボーナスを受け取っていたことが明らかになった。PGAツアーの基本は、NPO法人(PGAツアー内には大きく分けて二つの組織があり、TPCのゴルフコースなどを経営する組織もある)。アメリカ企業の多くが退職金制度を廃止しているなか、NPO法人が退職した人にこれだけ高額の報酬を支払っていることに、当然驚きの声が上がった。フィンチェム氏には、2016年に447万ドル(基本の給与119万ドル、プラス300万ドルのボーナスと手当)が支払われているので、年収の2・7倍の退職金をもらったことになる。

 ちなみに、ジェイ・モナハン現コミッショナーには2017年に478万ドルが支払われているという。コミッショナーの報酬については、かつてタイガー・ウッズなど選手から「数百億円の金を動かしている企業からすれば高くない」「正当な報酬」などという声があり、プレーヤーたちも納得しているようだが、退職金となるとどうなるのか?

 確かにフィンチェム氏がコミッショナーに就任した1994年の賞金王、ニック・プライスの獲得賞金は150万ドル。それがいまや賞金王となると1000万ドルを超えるようになり、ツアーの年間賞金総額も3億ドル時代に入っている。それを考えれば、フィンチェム氏の功績は評価できるのだろう。もっともタイガー・ウッズのおかげでテレビ放映権料が高騰し(いまや年間の放映権料は約4億6000万ドルで、ツアーの年間収入は約14億7000万ドル)、フィンチェム氏はその恩恵を受けただけと見る向きもいる。

 アメリカではアマゾンのジェフ・ベゾス氏の元妻への離婚慰謝料4兆円が話題になったばかり。13億円と聞いても「ふーん」となるかもしれないが、高額なのは間違いない。フィンチェム氏はタイガーに足を向けて寝られないのだ!?

  
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