各地のゴルフ場で集客作戦のアイデアがさまざまに実施されている。今回のキーワードは「ヨガ」だ。
宇都宮CC(栃木県)は今月6月21日に「ヨガ&ゴルフ』を開催する。ヨガといえば、温かい室内で行うホットヨガや、吊るされた布にぶら下がって行うエアリアルヨガなどが女性を中心にブームになっているが、なぜ同コースでヨガなのだろうか……。
同コースの稲川敏彦氏によると「偶然なんです。フロントなどで勤務する女性のパート従業員が実は『全米ヨガアライアンス』という世界的資格を持っていて、各地で教えていることを知り、彼女に講師をお願いしたのです」という。
ひとくちにヨガといってもさまざまな流儀やスタイルがあるようだが、要はアーサナと呼ばれるポーズをとって、深い呼吸により瞑想効果が生まれ、同時に体はより柔軟になったり、筋肉の強化にもつながるというものだ。同じような効果を生む運動にストレッチがあるが、これは筋肉をほぐし、関節の可動域を広げるもので、体の動きのほうに重きを置いており、ヨガほどメンタル面を重視しているものではない。
同コースではこのヨガを取り入れ、ラウンド前の30分間に呼吸を整え、リラクゼーション効果を高めようというのだ。またヨガは数分で体が温まるのでストレッチ効果も十分期待できる。
食事別、セルフプレーでプレー料金は6450円、ヨガのレッスン料は1000円。ヨガのみの参加も可能で、その場合のレッスン料は1500円。
この試みをゴルフ場運営コンサルタントの石井米二郎氏は「集客のアイデアとしてもいいですね。一度レッスンを受けて、ストレッチと同じように前の晩から実行するのも手です。中高年ゴルファーには何より怖いケガの防止策になりますから。それにゴルフを健康産業としてイメージアップする効果も大きいと思います」
ヨガとゴルフのコラボ、これから継続していくかは、反応を見てからだという。女性をコースに呼び込むきっかけにもなりそうだが、さて……。
【関連記事】こちらも注目です!
2012/05/14 イメージどおりのスウィングができた!藍、今季初Vのカゲに「ゆっくり」トレーニング
2003年 筋トレに代わって、米国選手の間では呼吸法など取り入れたヨガがブームに
一覧へ戻る
|