全米オープンの前哨戦RBCカナディアンオープンでローリー・マキロイが7打差の圧勝を飾った。「こんなに調子が良いのは久しぶり」という元世界ナンバー1は地元・北アイルランド開催の全英オープンに照準を合わせた。
これをゾーンといわずしてなにをゾーンというのか? それほど最終日のマキロイは神がかっていた。ショットはピンを差し、グリーン外からチップイン。奪ったバーディは9個。17番のイーグル奪取で夢の50台も見えていた。だが、18番でバンカーにつかまりボギー。「皆50台を期待していたのにごめんなさい」というが9アンダーの61。タイガー・ウッズが持つ大会最少ストローク優勝に並ぶ通算22アンダーで大勝を飾った。
「守らず攻め続けるゴルフが冷静にできたことが収穫。全米オープンももちろんだけど今季残り試合が楽しみ。大きな自信になった」とマキロイ。
今年の全英オープンは北アイルランドが舞台。しかもロイヤルポートラッシュはマキロイが16歳のとき「61」を出した思い出のコースだ。「今日(最終日)みたいな日は自分でコントロールしなくても流れがきて乗っていける。随分前(14年前)のロイヤルポートラッシュのときの感覚と似ていたよ」
マキロイによると「自分ではないなにかが乗り移る感覚」があったそうで「それが続けばすごいことになる。メジャーで起こればいいね」
プレーヤーズ選手権に続く今季2勝目。ナショナルオープン制覇は6度目で世界ランクも3位に浮上。やはり桁外れの突破力を持つのがこの男。
そんな彼が自分の優勝争い以上に気にしていたのが同胞グレーム・マクダウェルの成績。カナディアンOPで10位以内に入ればホームタウンで行われる全英への出場権が手に入る。結果8位タイで無事切符を手にしたGマックに「良かった。本当にうれしい」とマキロイ。
少し気が早いが、7月18日からの全英では地元勢2人のプレーに注目だ。
【関連記事】こちらも注目です!
2015/06/02 マキロイ「61」マークし今季2勝目。トッププロのベストって?
2019/04/26 またもアラフォーV。Gマック4年ぶり美酒
一覧へ戻る
|