本人も「鳥肌」190Yをピッチングで。女子選手のハナシですよ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/07/2号
2019/08/19更新

本人も「鳥肌」190Yをピッチングで。
女子選手のハナシですよ

 レクシー・トンプソンがショップライトクラシックで劇的な逆転優勝を飾った。24歳の歴戦の強者が「鳥肌が立った」と言った意味とは?

 ショップライトは2010年、15歳でプロ転向した彼女にとって思い出のデビュー戦。だがこれまで6度出場して予選落ち4回と相性が悪い。しかし今回は初日から上位争いを演じ最終日は首位を走るイ・ジョンウン6を2打差で追いかける展開。

 終盤までイがリードを守ったが最終18番パー5でドラマが。レクシーが2打目を6メートルに寄せ、イーグルを奪って大逆転。昨年11 月のCMEグループツアー選手権以来のツアー通算11勝目を挙げた。

 「(イに)遅れていることはわかっていたけれど終盤バーディホールがあるので逆転できると思っていた」というレクシーは「(18番の)セカンドはピンまで残り190ヤード。フライヤーしそうなライ、しかも風速10メートル以上の強烈なフォローだったのでピッチングウェッジを選びました。普段は135ヤードのクラブですが、手前から50ヤード転がす覚悟で打ちました」。

 その作戦がズバリ的中。イーグルを決めたときには「震えました。総毛立つというか全身鳥肌でした!」と興奮を隠せなかったレクシー。難コースに強風が吹き荒れた大会。「このコンディションのなか3日間トーナメントに勝てたことが大きい」という。そのココロは?

  「4日間だとどこかで取り戻せるけれど、3日間は初日からスコアを伸ばさないとダメ。スタートで出遅れないゴルフができて3日間自分を信じて集中できたことが収穫です」

 これでデビュー以来7連続で毎年1勝以上を挙げた。「いろいろあったけれどいまはすべてをポジティブにとらえることができています。子どもたちがゴルフを始めるきっかけになれれば」と第一人者としての決意を口にした。

 それにしても190ヤードを女子選手がピッチングウェッジとは……。大したものだ。

  
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