全米オープンでヘンリク・ステンソンが見せた“神対応"が話題になっている。
ステンソンは“氷の男"の異名をとるクールガイ。だが大会3日目の16番でシャンク気味の打球をギャラリーに当ててしまったあとの対応は熱かった。
まずはおでこに打球を受けたギャラリーに謝罪。そして救護隊を呼び、彼らが被害者の応急処置をしている間、隣に横たわり携帯を取り出すと被害者と自分、そして被害者のガールフレンドを交え地面に並んでセルフィーを撮影。
思いもよらぬサービスに「僕は大丈夫。早く試合に戻って頑張ってきて」と倒れた本人がステンソンに哀願。するとステンソンは「このミスショットを償うためのなにかを送らせてもらいたい」と被害者の連絡先を聞き出し、競技に戻っていったという。
16番はボギーとしたものの18番でバーディを奪い返したステンソンは最終日も1つスコアを伸ばし、9位タイとトップ10に食い込んだ。
この一部始終を目撃したのがオーストラリアの報道チーム。彼らがSNSに事の顛末をアップしたことからステンソンの神対応が明らかになった。
もちろん打球事故は危険だ。当てられたほうはたまったものではない。だがその後の対応が人間性を左右する。
欧州ツアープロのアンケートで「面白い選手ナンバーワン」にも選ばれているステンソン。クールに見えても「実は冗談が大好き」とは本人。「スウェーデン人は基本シャイだけど面白いことが大好きなんだ」
09年のWGCキャデラック選手権では池の縁に止まったボールを打ったが「服を汚したくない」と、その場でウェアを脱ぎ捨て白いブリーフ一丁で球を打ち、語り草になった。今回打球が当たった被害者と地面に横になりセルフィーを撮影するという発想も、ステンソンらしい!?
とにもかくにも被害者の怪我が大したことがなくて本当に良かった。
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