マスターズでメジャー15勝目を挙げたタイガー・ウッズが全米オープンを前に、もはや“恒例の話題"である、ジャック・ニクラスの記録を抜けるか、について言及した。
「今後10年プレーするとしてメジャーは40試合。物理的には(18勝は)可能かもしれないがそれには多くの人の助けが必要になる」と語った。
17年のマスターズ直前のチャンピオンズディナーの席でタイガーはニクラスに「(自分のキャリアは)終わった」と言っている。その直後に受けた腰のフュージョン手術が成功し、本人も想像していなかった未来が広がり、2年後(19年)にはグリーンジャケットに再び袖を通した。
「体調が回復し、このまま戦える状況が続けば(ニクラスの記録に並ぶ)チャンスがある。メジャー40試合といったらかなりの数だからね。もちろんそれに備えてトレーナーに相談して体を作っていかなければならない。コツコツとワークアウトに努めて、戦える状態を作っていきたい」とタイガー。
一方のニクラスは「マスターズで15勝目を挙げたことで私の記録に届くのかどうか?という議論が盛んに行われるようになった。10年40回といえばかなりチャンスは大きい。その間、体を作り精神を整えることができれば可能性はあるだろう」
記録は破られるためにあるというのがスポーツ界の定説。だがニクラスは「彼に(記録を)破られたら愉快ではないよ」と本音もチラリ。「誰だって自分が積み上げてきた記録が破られるのは本意ではないだろう。でも、もしタイガーが新たな記録を作ったら、私は真っ先に彼のもとに駆け寄ってその手を握りしめ“よくやった!"と声をかけたい」
さすがレジェンドのセリフは洒落ている。 タイガーがメジャー初優勝した1997年からの10年間でメジャー12勝を挙げているが、それ以降はペースが落ち13年間で3勝のみ。40代になったタイガーがニクラスの記録にどこまで迫れるのか?
熱い議論は続きそうだ。
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