ようやく潮目が変わった? 過去14年間減少が続いていたアメリカのゴルフ人口が増加に転じたのだ。これはグッドニュース。
アメリカの団体、ナショナルゴルフファウンデーション(NGF)によれば、昨年、ゴルフコースでプレーをした人が1・7%増えて、2420万人になったという。このほか930万人が、練習場やトップゴルフのような娯楽感覚の施設、室内のシミュレーションゴルフなどを利用しており、これを含めた“ゴルフ人口"は3350万人になるという。さらに、初めてゴルフをプレーした人も260万人と、2年連続して過去最高を記録した。
「2%弱の成長というのは、大した数字には聞こえないかもしれないが、ゴルフというスポーツが“死に体"だと考えていた人たちにとっては、これは力強い変化として受け止められている」とNGFのアナリスト、ランダル・コニック氏は語る。
一方、米ゴルフ用品界全体でも、一昨年の4%の売り上げ減から昨年は8%の売り上げ増に転じたと報じられている。実際、キャロウェイゴルフでは、一昨年の総売り上げ10億4900万ドルから昨年の12億4300万ドルへと18%の伸びを示しているし、今年その売り上げがさらに16・7億~17億ドル、実に34%~38%の伸びを示すのではないかと予想している。
もっとも、ゴルフ人口が増えたといっても、年間のラウンド数の少ない若年層ゴルファーが増えているため、総ラウンド数でいうと4億5600万ラウンドから4億3400万ラウンドに減少している。また、キャロウェイの大幅な伸びは、ナイキのクラブビジネスからの撤退が影響しているようでもある。「ゴルフ不況を脱出した」と言うのは時期尚早だろうが、背景にはタイガー復活もある。攻めの一手を打つのもアリかもしれない。
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