東京五輪のゴルフ代表の女子担当コーチに服部道子が内定した。
コーチ就任が正式に決まるのはJGA(日本ゴルフ協会)の五輪競技対策本部が開く強化委員会を経てからだが、事実上の決定といえる。
服部は1968年、愛知県生まれ。ジュニアの頃から天才ぶりを発揮し、1982年に中部女子ジュニアで初優勝。同年の東海クラシックに14歳で出場している。その後、淑徳高校に進学すると、15歳9カ月で日本女子アマに勝利(実は服部の母親、松波紘子も1962年、同アマを制し、第1回世界女子アマ出場を果たしている)。
世界女子アマへ服部を擁して団長(1984年、86年、88年)として臨んだ川田太三氏は「幼少時からいわゆる“女の子のスウィング"ではありませんでした。細い体をバネのように使い、縦振りの男性のようなスウィングでした。それは母親もそうでしたが……」。
さらに1985年の全米女子アマでは史上最年少で日本人初優勝を果たした。高校卒業後、米国テキサス大学へ留学し、NCAA(全米大学体育協会)リーグで10勝。卒業時は文武両道の生徒に贈られる「マリリン・スミス賞」を受賞している。
1991年に帰国し、プロ入り。年間5勝を挙げた1998年には賞金女王に輝き、通算成績は日本女子オープン(1994年)含む18勝。
今回のコーチ内定を前出の川田氏は「適任だと思います。米国で知られているのは服部と宮里藍の2人だけでしょう。服部は米国の大学で4年間過ごしているのが大きい。英語でコミュニケーションもとれるし、代表選手たちをリラックスさせてくれるのではないでしょうか」
2020が楽しみだ。
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