プロの世界では、初優勝はラッキーだが本当の実力が証明されるのは2勝目、などといわれるが、タイのアマチュア選手、アタヤ・ティティクル(16)の場合はどうなのだろう。何せアマチュアながら、プロの試合で2勝目を挙げたのだから……。
ティティクルは、欧州女子ツアーのタイランド選手権に優勝し、同ツアー2勝目。2年前には、タイで行われた欧州女子タイ選手権で14歳4カ月3日という欧州女子ツアーの最年少優勝記録を打ち立てている。さらに、今回は4日間を69、67、63、67で回りトータル266の22アンダーをマーク。3日目の「63」はコースレコードだ。2位とは3日目を終えて7打差あったが、結果的には5打差に。それでも“圧勝"には違いない。もちろん、欧州女子ツアーの最年少の複数優勝の記録も更新した。
ティティクルは「この試合で自分がやったことのすべてに満足しています。最後にボギーを叩いたのは2日目だし、ほとんど自分が打ちたいところにボールを落とせたんです。2年前に勝ってから、懸命に練習を重ねて、さらに自信をつけてきました」と、堂々たる勝者コメント。
最終日は嵐で3時間の中断があったが、最終組のプレッシャーのなかでも集中力を切らさず、67で回っての優勝とあって、評判はうなぎのぼり。ルックスの良さも相まって「将来、プロツアーを席巻するトッププレーヤーになるのでは」と期待の声が上がるのは当然か。
今回の優勝で、エビアン選手権、AIG全英女子オープンの出場権を獲得したティティクル。メジャーでどこまで上位に食い込めるか、そしていつプロ入り宣言をするのか、気になるところ。6月28日現在、女子の世界ランキングではタイ勢としてはジュタヌガン姉妹が上位(妹のアリヤが8位、姉のモリヤが21位)にいるが、今後、ティティクルも加わってくるのは間違いないだろう。
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