キャリアグランドスラムまであと1勝と迫っているフィル・ミケルソン。だが50歳を目前にして「(未勝利の)全米オープンに勝つチャンスは限りなく小さい」と諦めともとれる発言を口にし、周囲を驚かせたのだが……。
こういう顔がまだまだ見たい!
今年の全米オープン最終日はミケルソン49歳の誕生日。バースデーVを期待する声もあったが結果は52位タイ。コースに響く「ハッピーバースディトゥ・フィル!」の大合唱から、いかに彼がファンに愛されているかがわかったが本人の胸中は複雑のようだ。「現実問題としてチャンスはほとんど残されていない。もしかしたら全米オープンに勝てないかもしれないという現実を受け入れるときがきたのかも」と語ったのは、全米オープン翌週に行われたトラベラーズ選手権の記者会見のこと。
これまで26回全米オープンに出場し2位になること6回。史上最多のシルバーメダルコレクターは今季も得意のペブルビーチGL(優勝したAT&Tの舞台)で行われたメジャータイトルを狙っていた。勝てばヘール・アーウィンが持つ史上最年長優勝記録を4年近く抜く快挙だったが、その瞬間は訪れなかった。
「調子が良いときは全盛期と同じプレーができる。もちろん勝つ自信もある。ただそういうチャンスは年々減っている。試合で4日間戦うエネルギー、戦ったあとに気力や体力を回復させるスピード、そしていかにすべてのショットに集中するか。このあたりは年々厳しくなっている」
確かに来年にはシニアの資格を得る49歳がレギュラーツアーで"キッズ(若手)"と互角に渡り合っているだけで奇跡。同じ40代とはいえ5歳以上年少のタイガー・ウッズとは少し事情が違うようだ。
とはいえツアー44勝のスーパーレフティは気持ちを切り替え前を向く。「(グランドスラム獲りは)これからも挑戦し続けるよ。なにが起こるかわからないからね!」
ファンはその瞬間を待つ!
【関連記事】こちらも注目です!
2005/09/07 トッププロたちの興味はクラブよりボール?「飛んで止まる」ボール開発がますます激化
2007/05/24 ミケルソン≪準メジャー≫で優勝するも話題になったのはゴシップばかり
一覧へ戻る
|