スティーブ・ストリッカーが全米シニアオープンで圧勝した。USGA(全米ゴルフ協会)主催の大会での初優勝に「すごく特別なこと」と手放しで喜んだ。
「アマチュア時代もプロでもナショナルオープンには縁がなかった。こうしてトロフィーを掲げられて感無量」というストリッカーは、連覇を目指したデビッド・トムズとジェリー・ケリーに6打差をつけ快勝。通算19アンダーで、261(パー70)は72ホールの大会最少ストロークを3打更新。
チャンピオンズツアーで戦いながらレギュラーツアーでも活躍する52歳は前週、地元ウィスコンシン州で行われたチャンピオンズツアーのアメリカンファミリーインシュランス選手権でプレーオフに進みながらケリーに惜敗。「この勝利で先週の悔しさを少しは払拭できた。すごく良いゴルフができたしニッキー(妻)がキャディをしてくれて子どもたちも応援に駆けつけてくれた。なにを取っても特別な瞬間ばかり」
2週連続優勝争いを演じたケリーと回りながら、ストリッカーは「不思議だな、ジュニアの頃に戻ったような気がするよ」と同学年のライバルに話しかけたという。
「昔からお互い相手を負かすことばかり考えてきた。それでも彼とは友達になれた。尊敬もしている。彼と彼の家族が大好きだからこそ(優勝争いは)難しかった」
ところで優勝すると通常キャディの取り分は10%だが?
「彼女(妻)にはほしい分だけ渡すよ」とストリッカーは白い歯を見せた。
これで今シーズン、リージョンズトラディションに続くメジャー2勝目。来年の全米オープンの出場権も手中に。奇しくも舞台は06年に彼が優勝にもっとも近づいた(6 位タイ)ウィングドフット。そこで最年長Vを狙う。
そろそろシニア界の主役は62歳のベルンハルト・ランガーから10歳年下のストリッカー世代にバトンタッチ?
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