今年上半期の最も注目されるエース。それはアメリカ、アーカンソー州の81歳のアマチュア、チャック・ミラー氏が達成した1ラウンドに2回のホールインワンかもしれない。
先月、ホットスプリングビレッジのコルテスコース12番ホール、まずは135ヤードを6番アイアンで。「会心のショット。ボールはフロントバンカーを越えてグリーンに落ち、1、2度バウンドして、そのままカップに吸い込まれた」とミラーさん。次は17番13 8 ヤード。「こちらは完全なまぐれ。ミスショットで70 ~80ヤードしか飛ばなかったが、フェアウェイが乾いていたので、どんどん転がり、ガードバンカーを横目に、グリーンに乗ってアレよアレよという間に入ってしまった」と本人もびっくり。
アマチュアが1ラウンドに2度ホールインワンを出す確率は、6700万(ラウンド)分の1という統計もある。しかし、実は同一ラウンドでの2度のエースは、今年の4月にオハイオ州でも記録されている。62歳のデール・コーヘン氏がシカモア・スプリングスゴルフコースの2番ホール135ヤードを8番アイアンで人生初エース。すると、8番ホールでも2度目のホールインワンが出たというから、ハーフで2回。
しかしながら、年齢も考慮に入れると“上半期ベストエース賞"はやはりミラーさんということになりそうだ。
もっともアメリカでは、年間4億を超えるラウンド数があるので、半年で2億ラウンド強。確率からいえば、もう1人くらい1ラウンド2エースが出ていてもおかしくない計算になる。1度でいいからホールインワンを出したいと思っている向きには、羨望以外のなにものでもないのだが……。
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