アメリカではスポーツベット(賭博)が盛んだが、先日、その専門サイトに過去の実績から「どのメジャースポーツの優勝予想が難しいか」というデータ分析の記事が出た。そして、そのなかでゴルフが……。
欧米のスポーツベットは、ブックメーカー(賭け屋)が各プレーヤー(チーム)に対し、優勝した場合のオッズ(払戻金)を設定し、購入を誘うシステム。「タイガーは10倍」「ミケルソンは15倍」といった具合で、当然、本命ほどオッズは小さく、穴ほど大きなオッズが提示される。
そこでこのサイトがメジャースポーツの過去(アメリカのスポーツは1990年以降、それ以外は過去10年間)の優勝者とその平均オッズを調べたところ、最も平均オッズが小さい、つまり本命の優勝が多かったのはテニスの全仏オープン男子シングルスで、平均オッズは「1・05倍」(掛け金の1・05倍+掛け金が払い戻される)。
優勝者の世界ランキングを調べたところ、平均1・6位だったというから、ほぼ波乱のないトーナメントなのだ。
以下、同じくテニスの全豪オープンとウィンブルドン。サッカーのイギリスプレミアリーグなどと続く。
一方、本命が勝てない、つまり穴が勝ちやすいゲームが多いのがゴルフだった。
優勝者の平均オッズが大きな順に並べると、全米オープン、全英オープン、マスターズ、全米プロとメジャー大会が独占。全米オープンの平均オッズは「13・29倍」(掛け金の13・29倍+掛け金が払い戻される)。
過去の実績で「大穴のベスト10」を見ると、1位はゴルフではなくサッカーで、岡崎慎司が所属するレスターが優勝した16年プレミアリーグの5000倍だが、2位はルイ・ウエストハイゼンが勝った10年全英オープンの200倍。3位タイは、08年マスターズ(トレバー・イメルマン優勝)、09年全米オープン(同ルーカス・グローバー)、11年全英オープン(同ダレン・クラーク)など、ゴルフの4大会が150倍で並んでいる。
ゴルフは紳士淑女のスポーツだが、大穴狙いのギャンブラーも見逃せないスポーツでもあるのだ!
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