最終日36ホールの長丁場になった日本プロ選手権は、石川遼がハン・ジュンゴンとのプレーオフを劇的なイーグルで締めくくり幕を閉じた。石川にとっては3年ぶりの勝利で、ツアー通算15勝目の節目にもなった。
久々の遼の雄たけび
息子の優勝を妻の由紀子さんと2人で自宅のテレビで観戦していた、父でありコーチでもある石川勝美氏は、「うれしかったですね。妻は半泣きになっていました」と言いつつ、テレビ局への感謝も口にした。
「ああいうシーンは、結果がわかっていて、録画で見せられても価値がないんです」
この日、日本テレビ系全国ネットの放送予定は15時~16時25分まで。36ホールだからホールアウトまでカバーできない。大会ハイライトを予定していたBS日テレが中継を引継ぎ、最後まで生放送を続けたのだ。
「実は金曜日まで現地に行っていて『もう大丈夫だから、お父さんは帰る』と言って戻ってきたんです。その理由は、ドライバーにしても2Iにしても、曲がる曲がらないの問題はともかくとして、躊躇なく振れていたからです」
石川は腰痛のため開幕戦の東建ホームメイトカップを欠場。中日クラウンズでは途中棄権している。
久々の復帰戦になった日本ツアー選手権のプレーについて勝美氏は「スウィングには問題がなかった。ただ、いい球を打ちたいとか、フェアウェイに置きたいとか無難なほうに行っていました。しかし、今回は『ボギーを打っても、バーディを取ればいい』という感じのプレーでした」と評価する。
「私は、勝てるかどうかは相手があることなので、何とも言えませんが、『秋には優勝争いができる』と遼には言っていました。ちょっと予想より早くなりましたが、これからが楽しみです」と勝美氏は今後の期待をにじませた。
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