先々週の小欄で紹介した“クラス19"のメンバーたちが躍動している。
今年プロ転向した有力若手のことだが、その代表格の一人、マシュー・ウルフが3Mオープンで優勝した。5月末に全米学生選手権で優勝し、ビクトル・ホランド、コリン・モリカワらとともにプロ宣言。スポンサー招待で3Mに参戦し初V。
PGAツアーに参戦したのは3Mが4戦目(今春、アマチュアとして参加したフェニックスオープンを含む)。この試合では、4日間の平均飛距離303・6ヤード(ツアー平均293・2ヤード)、フェアウェイキープ率は67・86%(同62・14%)。パーオン率は83・33%(同65・64%)と抜群の数字。
なにより、ウルフを印象づけたのは最終18番でのイーグルだ。前の組のブライソン・デシャンボーが、18番パー5で2オン1パットで20アンダーとし、ウルフに1打リードしていた。それを見ていたウルフは「アドレナリンが出てきた。あれが自分もイーグルを狙おうという動機になり、2オンを狙おうと決めた」という。しかし、ウルフのセカンドショットは、ピンまで約8メートルのグリーンエッジに。しびれるシーンだが、「自分はこんな瞬間のために生まれてきたんだ。こんな瞬間のために生きているんだ……」と自分に言い聞かせて打った強めのパットがカップに吸い込まれた。
同組で回っていたのは“クラス19"のモリカワで、彼も最後の7・5メートルのイーグルパットをわずかに外さなければ、プレーオフ突入だった。そのモリカワは、最終日のバック9は30、ウルフとデシャンボーは31。モリカワとウルフは共にカリフォルニア出身で長年の友人でありライバル。ホブランドはウルフと同じオクラホマ州立大学の先輩後輩で、この試合は15アンダー13位。
日本では黄金世代、プラチナ世代、アメリカでは“クラス19"。ぜひ注目を。
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