来週開催される女子ゴルフのメジャー第5戦、全英女子オープンは今年からタイトルスポンサーがAIGに代わるとともに、賞金額が大幅にアップされる。
大会を前にR&Aは今年の賞金総額を昨年の325万ドル(約3億5000万円)から450万ドル(約4億9000万円)と、約40%もの大幅増にすると発表した。これにより、優勝賞金は49万ドル(約5300万円)から67万5000ドル(約7400万円)にアップ。
そして、女子メジャーでは全米女子オープン(賞金総額550万ドル、優勝100万ドル)に次ぐ高額大会となる。
R&Aはこのところ女性を対象にした振興策に力を入れている。昨年は女性のゴルフ界への進出を促す「女子ゴルフ憲章」を策定。世界の各ゴルフ協会や関係団体に同憲章の批准を働きかけるなど、女性ゴルフ振興に10年間で8000万ポンド(約107億円)を投じるとした。今回の賞金大幅増は、R&Aの女性ゴルフに注力する施策の成果なのだろう。
R&Aのマーティン・スランバーズCEOは「われわれはこの素晴らしい選手権のために賞金増額の必要性を認識していた。R&Aの女性ゴルフへの取り組みの一環として、今回大幅増額ができたことをうれしく思う」と語り、さらに「男子の全英オープンと同等になるにはまだ時間はかかるが、長期的な目標として努力を続けたい」とコメント。今年賞金総額1075万ドル(約11億6000万円)、優勝193万5000ドル(約2億1000万円)で実施された全英オープンに近づけたい意向を示した。
折しも女子サッカーでワールドカップを連覇したアメリカ代表が「イコール・ペイ」をスローガンに、同国の男子代表と同額の報酬を求めて米サッカー連盟を提訴し、物議を醸している。一方、テニス界ではグランドスラム大会がとうに賞金の男女同額を実現させている。ゴルフ界はどうなるか?
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