選手の仕事じゃない!?フォアを叫ばなかった米プロ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/08/13号
2019/08/29更新

選手の仕事じゃない!?
フォアを叫ばなかった米プロ

 "過保護"の米ツアー選手とエチケットを重んじる欧州ツアーの選手の認識の違い?

 先の全英オープンの2日目、スコットランドのロバート・マッキンタイアと同伴プレーヤーのアメリカのカイル・スタンレーが“衝突"した。問題が起きたのは14番と17番ホール。スタンレーが打ったティショットが14番ではマーシャルの足に、17番ではマッキンタイアのキャディの母親に当たったのだ。選手の打ったボールがギャラリーに当たるのは少なからずあることだが、スタンレーは「フォア」の声を上げなかった。

 マッキンタイアは「ボールがギャラリーの中に向かっているとき、われわれが『フォア』と叫んでいるのに、彼はつっ立ったままそれを見ていた。私たちが叫んだときには、もうギャラリーは逃げる時間がなかった。ボールは私のキャディのグレッグの母親に当たった。それで彼に文句を言うと、彼は私の態度が気に入らなかったらしい。グレッグの母親は大丈夫だったが、それが問題じゃない」と怒り心頭。

 一方、スタンレーは「17番ではボールを右に曲げた。打った後、ティボックスにいた何人かが、フォアを叫んだ。同伴プレーヤーや私のキャディ、数人のボランティアも叫んでいた。マーシャルは右に曲がっているサインを出してもいたんだ。皆、ボールがギャラリーに向かっているのを知っていたんだよ。だから、私はなんの問題もないと思っていた。なぜ彼(マッキンタイア)がこれを問題にしようとするのか理解できない」

 PGAツアーの選手はしばしば、フォアを叫ばない。それはマーシャルの仕事で、選手はプレーに集中しているからだというが、最近は路線変更。今年の6月には、選手にエチケットとしてフォアを叫ぶよう記したメモを渡しているなかの、この事態。

 キャディの母親にボールが当たったことで、マッキンタイアも、怒りが倍増したのかもしれないが、これはやはり非はスタンレーにありそう。

  
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