絶賛の声!救済受けずペナルティ受け入れたウエストウッド
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/08/13号
2019/08/29更新

絶賛の声!
救済受けずペナルティ受け入れたウエストウッド

 46歳、リー・ウエストウッドに対する賞賛の声が上がっている。

 全英オープン3日目、10番ホール。この日、2、3、4番ホールでバーディを取り、バック9に入った時点で10アンダーでトップに立っていたウエストウッド。追い上げるシェーン・ローリーが、後ろの9番でバーディチャンスにつけたことを知り、打ち急いでしまったティショットは、ブッシュの中へ。幸か不幸かボールは地面にくい込んでいた。

 ゴルフ規則16-3では、ジェネラルエリアで地面にくい込んだボールは救済が認められるのだが、オフィシャルに「地面にくい込んでいなかったらこのボールを打つか」と問われ、ウエストウッドは「ノー」。「もしティの上にボールが乗っていたとしても、(あのブッシュの中のあの状況では)打つことはできなかった。あのとき『イエス』と答えていれば、救済を受けることもできたかもしれないが、私はただ自分の良心に従っただけ」と語り、アンプレヤブルを選択し、このホールをボギーとしたのだ。あくまでタラレバだが、これで流れが変わったことは否めない。3日目を終え、ローリーとは8打差となり、優勝の目は消えた。

 パドレイグ・ハリントンは「あの10番ホールで、無罰のドロップを主張しなかったリーのスポーツマンシップには感激した。新しいルールの本質を尊重することによって、彼の行為はゴルフの真髄・尊厳を私たちに思い起こさせてくれた」と語っている。名を捨てて実を取るとはよく言われるが、相手の反則を誘うようなほかのスポーツが多く見られるなかで、実を捨てて名をとったウエストウッドの評価は高まるばかりだ。

  
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