今月62歳になるベルンハルト・ランガーの勢いが止まらない。先の全英シニアオープンを制し、チャンピオンズツアーメジャー11勝、ツアー通算40勝目を達成した。
荒天のため最終日がスタートしたのは6時間遅れ。「風が強くとくにバック9はずっとアゲンスト。タフなコンディションのなか、パットが決まってくれて助かった」と逆転勝利を喜んだランガー。
レギュラーツアーではメジャー2勝(マスターズ)ながら、シニアで11勝目を挙げ「偉大なニクラスやゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンも11勝していない。憧れの先輩たちより多く勝てたことがうれしい」と感慨深げ。ちなみにニクラスは8勝、プレーヤーとワトソンは6勝で並んでいる。
今季ツアー2勝目というのは、ランガーにしてはスローペースだが、シーズン複数回優勝記録を8年まで伸ばした。さらにシニア11シーズンで10度賞金王とは恐れ入る。シニアで稼いだ金額はおよそ2800万ドルだから、30億円強。この数字を今後も伸ばしそうな勢いだ。
「ギャラリーの拍手に迎えられ、18番グリーンに上がってきたときのことは忘れられない。メジャーの最終ホールはいつも特別だけれど(舞台の)ロイヤルリザム&セントアンズのファンはゴルフをよく知っている。雨のなかたくさんの人が応援に駆けつけてくれて本当に感動した」
今後は記録への挑戦となる。すでにシニアメジャー最多勝利記録は保持しており、次なる“獲物"はヘール・アーウィンが持つツアー最多勝利記録45勝。
「最近は随分と調子が上がっている。今週のようにパットが決まれば、強いランガーをお見せできると思う」と自信をにじませたスーパーシニア。
かつてセベ・バレステロスが駐車場から放ったミラクルショットで全英オープン制覇をさらったロイヤルリザムで、ランガーは天国のライバルに「もうひと頑張りするよ」と誓っていた。
【関連記事】こちらも注目です!
2016/05/12 驚異の58歳!マスターズチャンプまであと一歩だったB・ランガー
2015/11/30 4年連続7回目のシニア賞金王。記録づくめの58歳、ランガーその心技体は?
一覧へ戻る
|