注目の"クラス19"から早くも2人目のツアー優勝者が誕生した。WGC大会の裏で開催されたバラクーダ選手権で22歳のコリン・モリカワがプロ転向4試合目にして初優勝を飾った。
“クラス19"とは19年に大学を卒業または中退してプロデビューした20歳から22歳の若者のこと。これまでは11年に高校を卒業したジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスの“クラス11"が有名だったが、その座を脅かす勢いなのがクラス19だ。
モリカワはカリフォルニア出身の日系。今年カリフォルニア大バークレー校を卒業しプロ2戦目の3Mオープンで同じくクラス19でオクラホマ州立大中退の20歳マシュー・ウルフと優勝争いし相手に勝ちを譲ったが2位タイ。今回はツアーで唯一行われるステーブルフォード方式の大会でバーディラッシュを見せ33歳のトロイ・メリットを逆転で下すと「ツアーで戦えることを証明できた」と爽やかな笑顔を見せた。
3Mオープンで優勝した変則スウィングの飛ばし屋、ウルフのようにクラス19の大半は飛距離が武器だがモリカワは違う。
「とにかくアイアンのキレがすごい」とライバルが絶賛するショットメーカーで、ラウンド数が足りず正式なデータには反映されないが、目下パーオン率74・1%、平均スコア67・9でともに1位相当だ。しかもデビュー以来4試合でトップ4を外したのは1試合だけでフェデックスカップのポイントランクも46位と、プレーオフシリーズ進出を確定させている。
大学ゴルフ部のコーチ、ウォルター・チャン氏は「グリーンの右端にピンが切ってあって上りのラインは右サイドしかないという状況で彼は得意のフェードで右の狭いエリアにビシッと打てる」と証言。
さて、ウルフ、モリカワに続くのはマスターズと全米オープンでローアマに輝いたクラス19の真打ち、ビクトル・ホブランか?
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