昨年、北米アディダスの社長職から本間ゴルフの戦略アドバイザーに転身したマーク・キング氏が、今度はなんとファストフードのタコベルのCEOに迎えられた。
キング氏といえば、本間ゴルフ、アディダスの前は、テーラーメイドのCEOであり、非常に珍しいゴルフ界から食品・ファストフード業界への転身としてアメリカで注目されている。
「私が本間ゴルフにいた期間、私たちは素晴らしい成果をあげた。私たちが短い時間に成し遂げた全ての進歩・発展を誇りに思っています。組織改革された北アメリカの私たちのチームは、素晴らしい計画を持っており、今後の成長が楽しみです」とキング氏。
彼の本間ゴルフでの最大の“成果"は、当時世界ランキングトップだったジャスティン・ローズを契約プロに迎えたことだろう。これによって、本間ゴルフの認知度を世界的に高めたと言える。キング氏の肩書は「アドバイザー」だったが、これは本間ゴルフのアメリカにおける実質的なトップ。今後は副社長でツアー戦略を担っていたジョン・カワジャ氏が北アメリカでの社長となる。
ただ、今回のキング氏の転身は、新製品を続々と送り出したテーラーメイド時代と約4年強のアディダス時代の実績が主に評価されたものと見なされている。とくに2017年には、アディダスの売り上げを35%もアップさせ、アメリカにおけるもっとも成長しているスポーツブランドの立役者として評価された。
今回の転身について、タコベルやピザハットを傘下に持つ、ヤム・ブランズのグレッグ・クリードCEOはキング氏を「小売業の革新者として有名」として、タコベルをグローバルに展開してくれるだろうと期待を寄せているという。ゴルフ用品界の革新者は、ファストフード界でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。
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