人、モノ、システム……猛暑対策あれこれ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/08/20_27号
2019/09/2更新

人、モノ、システム……
猛暑対策あれこれ

 猛暑の時期がやってきたが、各コース、集客のために知恵を絞っている。

 千葉CC(梅郷、川間、野田コース)は、500ミリリットルの冷水を冷却ボックスに常備し、1本サービス。上総モナークCC(千葉県)も同様にスポーツ飲料を配布している。オレンジシガCC(滋賀県)はクーラーボックスを貸し出し。1リットルのペットボトルが4本入るサイズなので、1組1個で十分。保冷バッグを持参する必要がなくなる。

 志度CC(香川県)は「水筒や氷嚢に利用できるようマスター室前に氷を入れたクーラーボックスを用意しています。フロント前には塩分補給のための塩飴を、男女のトイレには日焼け止めクリームを置いており、好評です」(担当者)

 風呂を工夫しているのはフォレストCC(新潟県)。「30度を超える日には2つある浴槽の1つを水風呂に近い温度(28~30度)にして、ほてった体のクールダウンをすすめています。また塩の小袋をあちこちに置き、茶店には冷たいおしぼり、冷たい梅水の無料サービスも実施しています」(支配人、棚橋和俊氏)

 モノだけでなく、“声かけ"も重視する31CC(茨城県)。「元消防庁職員のスタッフと熱中症の勉強会を開いたりAEDの使用法を確認し合ったり、普段からスタッフの熱中症予防の意識を高め、来場者の方々と話すことで注意喚起をうながしています」(キャディマスター、落合勝幸氏)

 土、日など混雑が発生した際、キャディが用意してある氷嚢を配るサービスを実施しているのは新大阪GC。5年前からの早朝スルー導入も暑さ対策だ。南山CC(愛知県)は、2年前、猛暑のなかのシニア大会開催をきっかけに5人乗り乗用カートのフェアウェイ乗り入れを開始した。

 これらの暑さ対策サービスをゴルフ場運営コンサルタントの石井米二郎氏は「亜熱帯化した現在、暑さ対策はもはや必須。8月はオフシーズンとして料金も下げ、スタートもワンウェイにしたり、朝、夕方の9ホールプレーにしたりするのもアリでしょう」と話す。

  
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