ウェブ・シンプソンが、またもルールの修正・変更を訴えた。
先のノーザントラストの第2ラウンド。3番ホールのティショットの際に違和感を覚えたシンプソンがクラブを調べたところ、ドライバーのフェースにヒビが入っていたという。そこで予備のドライバーと取り替えたいと申し出たが認められず、残りのホールはヒビの入ったドライバーと3番ウッドでしのいだという。「私の知らないゴルフルールが数多くある。正直にいえば、多くのプレーヤーたちもまだ本当に混乱しているんだ。今回、クラブヘッドを取り替えてなんの問題があるんだ?僕にはその答えがわからない」とシンプソン。
ゴルフ規則4・1b(3)「紛失または損傷したクラブの取り替えの禁止」に関連するローカルルールには、プレーヤーはクラブが「壊れた、または著しく損傷した」場合、クラブを取り換えられるとある。ただしそれが適用されるケースはシャフトの折れやクラブヘッドやグリップの離脱、フェースの形状変化など。しかし、今回のシンプソンのようなクラブフェースのヒビについては、現状で認められていない。これにはシンプソンのほか、次の組だったジョン・ラームも「おかしい」と異議を呈した、今後、議論の対象になるかもしれない。
さらに、シンプソンはこのラウンド中、別のホールで、動いたボールを巡って再度競技委員を呼ぶこととなり、後続組にいたブルックス・ケプカを苛立たせている。また、今春のプレーヤーズ選手権でも、グリーンのカラー上のボールを意図せずわずかに動かしたことで1ペナを受け、グリーン上では無罰なのに、カラーではダメだというのはおかしいとルールの修正・変更を訴えた経緯がある。
意見を言うのはいいが、まずはルールの勉強をしっかりすべきという声もある。いずれにせよ、上段のデシャンボーの記事と合わせて読めば、ノーザントラストでもっともイライラしたのはケプカなのかもしれない。
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