女子ツアーが隆盛を極める一方、勢いの弱い男子ツアーに来年は一筋の光明が差したようだ。
来年7月、男子ツアーで4年ぶりに新規トーナメント開催が決まった。冠スポンサーは大手ゴルフ用品販売チェーンのゴルフパートナー。コースは茨城県内で、プロアマ戦形式で行われるという。これは、大会の前日などに行われているようなスポンサーとの親睦試合ではなく、アマもプロと一緒に真剣勝負で、順位を競うというものだ。ただし、ツアーを主管するJGTOによると「開催は合意には達しているものの、詳細はまだ固まっていません」(広報、田中謙治氏)とのこと。
本格的プロアマ形式の試合といえば、米ツアーには歴史ある大会が2つある。AT&Tペブルビーチプロアマとデザートクラシックだ。前者は国民的歌手だったビング・クロスビーが、後者は有名エンタティナー、ボブ・ホープが“主催"して始まっている。プロ1人にアマ1人がチームとなり3つのコースで1日ずつラウンドして予選とする。4日目は予選の上位者のプロだけで競うというスケールの大きい試合だ。使用するコースも前者がペブルビーチGL、スパイグラスヒルGC、モントレー・ペニンシュラCC、後者がPGAウエスト・スタジアムC、PGAウエスト・パーマーC、ラキンタCCといずれもファン垂涎のコース。
これらを踏まえ、日本で開催プロアマ大会への“要望"をテレビ解説者のタケ小山氏は次のように話す。「少なくとも2コースは使うくらいの規模でやってほしいですね。私は箱根の3コースを使って大会をと神奈川県に提案したことがあるのですが、実現しなかった。どうせやるならプロ100人、アマ100人ぐらい出場のスケール感を出さなければ、華やかさは出ないのではないでしょうか」
また同じくテレビ解説者の佐渡充高氏は「ジャンルを問わず各界を代表する人たちのプレーを間近で見られるチャンスにしてほしいですね。私はブッシュ親子、クリントンら元大統領が一緒に出たのを見たことがありますが、日本でも期待したい」と話す。
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