セガサミーカップで石川遼が今季2勝目を挙げた。1カ月半前の日本プロに続く2試合連続優勝で、男子ツアーでは17年に中日クラウンズ、日本プロを連勝した宮里優作以来の快挙だ。
さまざまな重責のなかでの勝利。おめでとう!
2000年以降の日本ツアーを調べると、男子は石川が15例目。2000年代に伊澤利光が2回、谷口徹が3回達成するなど毎年のように記録された。だが、10年代に入り激減。13年最終戦の日本シリーズ、14年開幕戦の東建ホームメイトと年をまたいで連勝した宮里、16年の谷原秀人、17年の宮里(2回目)、そして石川だ。
一方、女子は今年6月のサントリー、ニチレイを連勝した鈴木愛で32例目と男子の2倍以上。2000年代には不動裕理が03年から3年連続3回、10年代ではアン・ソンジュが10、12、13、14年と4回も記録。また、15年にはイ・ボミが、唯一のシーズン2回達成を決めている。
とはいえ、快挙にはまだ上があった。男子の最多連勝は3。74年のグラハム・マーシュ(オーストラリア)に始まり、82年の謝敏男(台湾)、86年の青木功、88年ほかの尾崎将司、そして00~01年の片山晋呉が記録している。
なお、片山は2000年の日本シリーズ、ファンケルオープン、そして2001年開幕戦の東建コーポレーションと、年どころか世紀をまたいでの達成。また、「88年ほか」と記した尾崎は、88年以外に89、90、94、96年にも3連勝をやってのけた。
女子も07年ジョン・ミジョン(韓国)の3週連続が最多だが、ツアー制度施行前にさかのぼると樋口久子の4連勝がある。しかも73、74年と2回記録しており、当時の無敵ぶりがうかがえる。
だが世界は広く、米女子ツアーでは78年にナンシー・ロペス(アメリカ)、04年から05年にかけてはアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が5連勝を達成。さらに米男子では、45年バイロン・ネルソン(アメリカ)の11連勝がある。これはまさに不滅の記録といえるだろう。
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