弊誌でもたびたびお伝えしているスロープレーの問題。欧州ツアーは20年シーズンに向け“改革4本柱"の導入を決定した。
きっかけはこの人?
聞かん坊ならぬ
デシャンボー
プロトーナメントの進行が遅く、ファン離れが懸念される昨今、各ツアーが対策を講じているが今回欧州ツアーが打ち出した方策はより具体的で効果が見込めそうだ。
改革は「規制」「教育」「革新」「フィールドの縮小」の4本立て。「規制」は米ツアーがすでに行っている1ショット40秒ルールを徹底し、1ラウンドで2回違反した場合、即座に1打罰が科せられる。またシーズンを通してスロープレーの常習者には現在も罰金が科されているが、それを3倍に増額。
「教育」はツアーメンバーになるためには技術だけでなくルールテストにもパスしなければならず、入会すると専任レフェリーによる講義の受講が義務化される。
「革新」とはペース計測の方法。問題はどこからがスロープレーかの線引きだが、同ツアーでは9月に行われるBMW選手権でまずは試験的に「ペース・オブ・プレー・タイミングシステム」を採用。すべてのホールで、すべてのグループが通過に要した時間を競技委員が正確に測定し、ティーイングエリアに設けられるディスプレーで各組の進捗状況を知らせる。今後はさらなる技術開発を進め、プレーのペースを厳守させる意向だという。「フィールド(出場選手数)の縮小」は選手にとっては死活問題だ。スロープレーによって進行が遅れる状況が続いているため、可能な限りフィールドを小さくする。現行フルフィールド156人のところマックス144人に縮小する方向だ。
欧州ツアーのキース・ペリーCEOは「これらの改革は選手、ファン、ゴルフ界に有意義な変化をもたらすでしょう」と自信を見せる。1パットに2分、アプローチに3分費やし問題になったブライソン・デシャンボーのような選手はいなくなる?
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