米ツアーで落雷事故、6人ケガ。「木の下へ」はやめよう
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/09/17号
2019/09/10更新

米ツアーで落雷事故、6人ケガ。
「木の下へ」はやめよう

 米ツアー最終戦、ツアー選手権の第3ラウンドで雷によるケガ人が出て、この日のラウンドが翌日に持ち越されたことは知っている人も多いだろう。

 PGAツアーはコメントを出し「ファンやプレーヤー、スポンサーなどの安全が最重要事項」としながらも、今回は「ケガが重大なものでなかったことに深く安堵している。落雷事故における、コース内にいる私たちのチームの素早い対応を誇りに思っている」としている。

 6人がケガをし、うち5人が病院へ。ただし、全員がその日のうちに退院したという。PGAツアーにとっては、今回の事故は“不可抗力"だったといった見方が強いようだ。

 この日、雷の可能性を事前に知ったPGAツアーは、事故の約30分前には警報を出している。しかし、舞台はツアーの最終戦、1500万ドルがかかったビッグトーナメントということもあってギャラリーも多く、全員を避難させるには「30分前」が十分な時間だったかは、判断が分かれるところ。しかも、警報を出しても、避難しない人もいたという。

 今回ケガをした人たちは木の下にいて被害にあったということだが、大半は雷に直接的に影響を受けたというより、落雷で折れた木の枝などに当たってケガをしたのだという。それだけに、ツアーとしては可能な限りの対策をとっており、責任論までには達しないというのが米メディアの見立てだ。

 日本でもコースで雷が鳴り出すのは珍しいことではない。もちろんクラブハウスなど頑丈な建物の中に入るのが鉄則。間に合わない場合は避難小屋、それも間に合わないようならアイアンなどはいったん置き、低い場所で身を屈めるようにする。雨宿りを兼ねて木の下へ、はくれぐれも避けよう。

  
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