〝球聖”ボビー・ジョーンズの生まれ故郷ジョージア州アトランタに1932年に開場した、同市最初のパブリックゴルフ場、ボビー・ジョーンズGCが昨年秋にリニューアル。今年正式開場となった同コースのレイアウトが関係者の間で話題になっている。
同GCはもともと18ホールだったが、敷地が狭く、かつては「多くのホールでヘルメットが必要」と揶揄されていた。また、ホールが全体に短く、時代遅れになったので全面改造された。
そして、昨年11月にメディアや関係者の前にお披露目されたコースは、いわゆるリバーシブル(逆回りでもラウンドできる)。だが、それは普通のリバーシブルではなく、セントアンドリュースのオールドコースにも見られるダブルグリーン=大きなグリーン(平均1100㎡程度)で、カップを同時に2カ所切ることができ、それぞれ別のティ~フェアウェイ経由でアプローチするホールレイアウト(その場合、バックティからは合計7349ヤード、パー72のコース規模)。コース図を見ればわかるが、ルーティングはとても複雑で、2回り目はまったく別のホールをプレーすることになる。
ただし、通常はワンウェイ。特別なイベントのときだけ、ツーウェイ(2回り目)をプレーできる。
また、同GCはジュニアや学生向けのさまざまな練習施設やコミュニティ活用のためのクラブハウスも完備。こうした改造について、米ゴルフメディアは都市に造られたゴルフ場としては画期的と評する。
時代遅れになった18ホールを、たっぷり距離のある9+9ホール、しかもそれぞれまったく異なるルーティングのリバーシブルコースへ。
世界のコースに詳しい、川田太三氏によれば「このタイプはオールドコースが有名ですが、ホールごとにティを変え、クロスにすることでプレーバリエーションを楽しめるコースは実は世界にいくつかある。私が実際行ったのは香港のセックオーGC。米国サウスカロイナのエイキンGCですね」とのことだ。
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