全英オープンの練習日に、ザンダー・ショーフリーのドライバーが不適合と指摘されたのは記憶に新しいが、米ツアーが今シーズン(2019-20)から、トーナメント会場でドライバーのテストを行うことを発表した。
"ショーフリー事件"は記憶に新しいが……
問題となるのはドライバーのフェースのスプリング効果。これまで、適合か不適合かは新製品が発表される前に、メーカーがUSGAにドライバーを提出し、判断されていた。一度、USGAがOKを出せば、米ツアーでは試合での使用が許された。しかし、「ドライバーはしばらく使用していると、フェースが摩耗して飛ぶようになる」とジャスティン・トーマスが語るように、ドライバーフェースの反発係数が、不適合なレベルにまで高くなることがありえるのだ。そのため、全英で、何人かの選手のドライバーがテストされ、ショーフリーのクラブが不適合とされたのだ。
米ツアーでは、開幕戦のグリーンブライアーで、希望するプレーヤーに対して最初のテストを行い、次は1月のファーマーズインシュランスでも実施予定という。希望する選手は、メーカーの担当者の立ち会いのもと、USGAのスタッフが試合会場でテストを行う。またこれとは別に、ランダムに抜き打ちのテストも、メーカーの担当者のいる練習ラウンドで実施されるという。結果は公表されず、プレーヤー本人とメーカーにのみ通知。それも反発係数を数字で示すのではなく、青、黄色、赤の“信号色"で知らせるとのだいう。
つまり、プレーヤーからすれば「ドライバーが飛ぶようになったな」と感じていても、ランダムテストでひっかかるまでは同じドライバーを使用できるし、不適合と判断されても試合前のテストなのだから、試合失格になることはないということ。
「なんだか選手に甘い“テスト"だ」との声も聞こえてくるが……。
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