ついにコース管理をドローンでやる時代に!
ドローンを導入したのはパサージュ琴海アイランドGC(長崎県)。大村湾を眼下に見下ろす日本でも指折りのシーサイドコース。男子、女子ツアーのメジャートーナメントも開催している。
ドローンを提供したのはKMTというドローン事業や半導体装置の設計・開発・運用を手がける会社。ドローンはフランス製で、もともとは田畑の作物養育のために製造されたという。優れた自動操縦機能を持ち、長時間持続バッテリーを搭載していて、高度70メートルでゴルフ場全体を撮影。その画像から芝のデータ(芝の光合成の具合)をもとに、全体から各部分の状態まで解析し、それを従来の地上の情報と合わせて芝のコンディションを総合的に判断することで、適切な肥料や農薬などを適所に散布できるようになるという。そして散布した後の効果も撮影してデータをとる。つまり使用前、使用後の芝の状態が一目瞭然になるということだ。
同コースの坂田修支配人は「7月から導入して、現在はデータをとっているところです。費用対効果が高く、メンテナンスでのコスト削減が期待できます。また別のドローンで地表温度を測ることも検討しています」と話す。
ちなみに、ドローンの価格は「年間リースで100万円です。半年間、ドローン操縦技術をコース管理者に習得してもらうサービスも含まれます」(同)とのこと。自動フライトで飛ばすのは簡単だが、着陸の操作が難しく技術習得に時間がかかるという。
余談だが、今年大改造された廣野GCでもドローンは活用されている。チャールズ・アリソンが設計した原図通りの完全回帰を目指して、上空からのデータで3次元改造を完成させた。今、芝を寝かせて10月の開場を待っている。
芝こそゴルフ場の生命線。年間を通じていい状態のグリーンやフェアウェイでプレーできるなら、ゴルファーにとってうれしい限りだ。
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