08年の全米オープンでタイガー・ウッズと死闘を演じたロッコ・メディエート(56)が3年ぶりにチャンピオンズツアーで優勝を飾った。
復活Vを達成したのはサンフォードインターナショナル。最終日は首位を行くケン・デュークを追いかける展開でメディエートは劣勢。ところがデュークが最終ホールでラフからラフを渡り歩き、ダブルボギーを叩いたのに対し、上がり2ホール連続バーディとしたメディエートに2打差の勝利が転がり込んだ。
「気がついたら64だった。すごいや、と思って自分で拍手しちゃったよ。今日はやることなすことすべてが上手くいく、そんな日だった」と16年の全米プロシニアで勝って以来の勝利に笑いが止まらない。
タイガーがメジャー14勝目を挙げた08年の全米オープンでの死闘はいまでも語り草。決着がプレーオフ19ホール目まで持ち越されると、メディエートの知名度は大きくアップした。しかし、そこから低迷期に。
今年、専門局のインタビューでは「ひどい腰痛と闘っていて、痛みが出るとたまらず試合中でも(酒を)飲んでいた。それが当たり前だった」と衝撃の告白。「アルコール依存症だった」と振り返った。
全米プロシニアに勝ったときも痛飲していたが、翌17年にタイガーが腰手術のあと鎮痛剤を複数摂取し意識を失って逮捕されたニュースにメディエートはハッとしたのだったという。
「あれが自分でもおかしくなかった。偶然逮捕されなかっただけにその可能性は十分あった」と思い、アルコール断ちを決意。リハビリ期間を経て「酒に頼らなくても良い生活に戻れた」と打ち明けている。
レギュラーツアー6勝、シニアで4勝目。辛い時期を乗り越えてつかんだ1勝だけに喜びもひとしお。
「きっちりグリーンに乗せて流れを繋ぐ。そんな理想のゴルフができた」と感慨深げだった。
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