尾瀬への玄関口として知られる桧枝岐(ひのえまた)村(福島県)。実はゴルフが盛んな地で、秋には新そばと結びつけたコンペも開催するなど、ゴルフが村おこしの一助となっている。
桧枝岐は豪雪地帯で、福島で最も人口が少なく(6月現在561人)、人口密度は日本一低い地域。しかし、人口減、高齢化は非常に緩慢で、20~30代世代が多いという“不思議な"分布になっている。原因は観光地化が進んでいること。
尾瀬へのトレッキング、村経営の温泉、江戸時代から伝わる農村歌舞伎、季節の山の恵みを味わう山人(やもーど)料理などで観光客を呼び込んでいる。観光施設での職があるため、若い世代のUターン、Iターンが多いのだという。実はゴルフが盛んだというのはそこにも理由がある。
山人料理の中でメインは「裁ちそば」でこれを打つには熟練の技術を要するという。米の収穫が少ないこの地方では、女性は嫁入りする前までに裁ちそばを打つ技術を習得することが求められたという。桧枝岐では山人まつりの一環として、秋(10/26~11/10)に山人新そばまつり、桧枝岐新そば祭り(10/26~27、ひのえまたツーリズム主催)などを開催し、観光客にふるまっている。
この裁ちそばに注目し、ゴルフコンペと結びつけたのが福島で最も読まれている福島民報という新聞社だ。同社ではゴルフ場の福島GC民報コースも所有している。来たる10月9日には同コースで新そばを食べるゴルフコンペを開催。桧枝岐から裁ちそばを打つ職人が出張して、その腕前を披露する仕組みだ。コンペに参加しなくても、その日にプレーする一般客にも味わってもらうという趣向。
蕎麦好きゴルファーにはたまらない催しだろう。。
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