ホブランだけじゃない!もう一人のビクトルが欧州でV
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/22号
2019/10/24更新

ホブランだけじゃない!
もう一人のビクトルが欧州でV

 セントアンドリュースオールドコースで最終ラウンドが行われた欧州ツアーのアルフレッド・ダンヒルリンクス選手権でビクトル・ペレスが優勝した。

 ビクトルと聞いて今年のマスターズと全米オープンでローアマを獲得しプロ転向したビクトル・ホブランを思い浮かべた方はなかなかのゴルフ通。初優勝が期待される有力選手が勝ったのかと思えばビクトル違い。ビクトル・ペレスっていったい何者?

 ペレスはフランス出身、松山英樹や石川遼と同じ27歳。日本では無名だがアマチュア時代からヨーロッパではちょっと知られた存在だった。実績が買われてアメリカの大学にリクルートされニューメキシコ大にゴルフ留学。卒業直後の15年、欧州ツアーのプロテストに合格。昨年、下部ツアーの賞金ランク3位に入り、今年レギュラーツアーに昇格したルーキーだ。

 スコットランドの有名リンクス3コースを回り、最終日に聖地をプレーするビッグイベントでローリー・マキロイ(26位タイ)、ジャスティン・ローズ(34位タイ)らビッグネームを抑えての初勝利にペレスは「アマチュア時代からの夢。すごく特別なこと」と感無量の様子。

 「昨夜(3日目の夜)は緊張して全然眠れなかったしラウンド中はお腹がペコペコだった。厳しい戦いだったけど最高の結果を出すことができて大きな自信になりました」

 フランス人は英語が苦手な(フランス語以外しゃべりたがらない)人が多いが、さすがアメリカ暮らしが長いだけに流暢な英語で心境を口にした。

 今回の優勝で世界ランクも183位から72位にジャンプアップ。日本では松山&石川、アメリカではスピース&トーマス、ヨーロッパではジョン・ラームらのグローバルな黄金世代の一角として今後の活躍が期待できそう。

 ビクトルはホブランだけじゃない。ペレスの名前も覚えておこう。

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