欧州ツアー新ロゴに。刺激的戦略の一環
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/10/22号
2019/10/24更新

欧州ツアー新ロゴに。
刺激的戦略の一環

 10月1日、欧州ツアーのロゴが変わった。ウェブサイトやスローガンも一新されブランドイメージアップに本気モードのようだ。

 これまで欧州ツアーのロゴには歴代1位の全英オープン6回の優勝を誇るハリー・バードンのシルエットが使われていたが、変更されたロゴはEUROPEAN TOURのTの上にイラスト化されたゴルフボールが乗る、至ってシンプルなデザイン。スローガンも“Driving Golf Further(ゴルフをもっと先へ)"が採用され、来たるべき20年に向けたツアーの姿勢が明らかにされた。

 「ここ数年、ゴルフと欧州ツアーの両方が大きく変化してきました。そこで革新的な戦略が必要だった」というのはツアーCEOキース・ペリー氏。「古き良き伝統を守りつつ、現在のわれわれのスタンスを正確に反映したブランドのポジショニングを検討した結果誕生した新しいロゴは“進化の象徴"。より柔軟でよりモダン。商業的にも親しみやすくなったと確信しています」

 ウェブサイトとアプリも刷新したことで欧州ツアーの動向を「よりダイナミックに伝えられる」とCEOは胸を張る。新設したオフィスにはヨーロッパを代表するプレーヤーたちの名前がついた会議室をつくりセベ・バレステロスルーム、ニック・ファルドルーム、コリン・モンゴメリールームを完備した。

 では旧ロゴのバードンの存在は消えてしまうのか? 「いえ、そんなことはありません。レース・トゥ・ドバイを制した年間王者にはこれまで通りハリー・バードントロフィーが授与され彼の存在はツアーの指針になります」

 ジェスティン・ローズやジョン・ラーム、トミー・フリートウッドなど強い選手を多く輩出しながらPGAツアーに比べいまひとつ地味な欧州ツアー。その差を埋めるための「刺激的戦略」(ペリー氏)のひとつがロゴの変更だった!?

  
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