トランプ米大統領の“足元"が揺らいでいる……?
ロシア疑惑から始まって、来年の大統領選のライバル、バイデン元副大統領の評判を落とすことを狙ったとされるウクライナ疑惑。そして今度は同盟していたクルド人勢力を見放すトルコの軍事介入へのゴーサインとも言える米兵撤退。米中、米朝の交渉も成果が上がらず、与党の共和党からも、不信感が生まれているという。
そんななかにあって“盤石とも思われていたファミリーで経営するゴルフビジネスもここにきて足を引っ張るようになってきた。マイク・ペンス副大統領がアイルランドを訪問した際、首都・ダブリンから200キロも離れたトランプのゴルフリゾートに宿泊したかと思ったら、米空軍の乗務員がスコットランドに滞在中、やはりトランプ所有のリゾートに宿泊。「大統領が国民の税金で収益をあげている」と批判を浴びているのだ。ワシントンポスト紙によれば、過去2年間に米空軍がトランプ所有のターンベリーのホテルに宿泊し、20万ドル弱を支払っていることが明らかになっているのだ。
なにしろ、トランプ氏のイギリス、アイルランドのゴルフ経営は赤字続きで、とくに2014年に2億ドルで買収したターンベリーは、2017年には410万ドルで収まっていた赤字が、18年には3倍強の1300万ドルにふくらんでいることが明らかになっている。同じスコットランドにあるアバディーンも130万ドルの赤字で、近くの風力発電所計画に反対した裁判で、トランプ側が負けたため、その訴訟費用の支払いも求められているという。
そんな状況なのだから、アメリカの軍人や副大統領に自身のホテルの宿泊を推奨している? と勘繰られるのも当たり前。
来年、トランプ氏が大統領選に落ちれば、4年間、アメリカにとっての唯一の成果は日本との貿易交渉だけ。残されたのは、赤字だらけのゴルフコースなんてことにもなりかねない?
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