米ツアー2勝の中堅プロ、マット・エブリーが薬物使用により12週間の出場停止処分を受けた。
アンチドーピングを掲げるPGAツアーはこの処分に関して「規約違反」を理由としたが、使用された薬物は公表していない。だが本人がゴルフチャンネルに寄せた声明文のなかで大麻であることを明かしている。
「検査でカンナビス(大麻)の陽性反応が出ました。しかし私が住んでいるフロリダ州では合法で、ここ30年健康管理をお願いしている主治医から精神安定を図る目的で処方してもらいました。ベンゾジアゼビンのような向精神薬は体質的に合わない。しかも中毒性があって有害です。自分にとってカンナビスは安全で効率的な治療薬なのです」と反論したエブリー。
本人が言う通り、アメリカでは大麻が合法な州もある。だがツアーでは違法。しかもエブリーは9年ほど前、アイオワ州でマリファナ所持の現行犯で逮捕歴があり、その際も出場停止処分を受けている。「裁定は受け入れます。WADA(世界アンチドーピング機構)のポリシーは理解していますから。ただ自分を保つために必要なものですから、反論もあります。でも(出場停止は)仕方ありません」
14年にアーノルド・パーマー招待で優勝したエブリーは15年に大会連覇を達成。以来シードを失った低迷期もあったが、昨シーズンはバイロン・ネルソンで2位に入るなど、ポイントランク86位でシード復帰を果たしている。
「ここ数年ゴルフ面で大きな進化があったと感じています。自分のピークはもっと先にある」と35歳のエブリー。
処分が解除されるのは1月7日。「1月にツアーに復帰するのが待ちきれない」とあくまでも前向きだ。ちなみにツアーで薬物検査が開始された08年以来エブリーは7人目の処分対象者になる。
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