先の全米女子シニア選手権で、"ギネス級"の記録が生まれてしまった。といっても"悪いほう"の記録なのだが……。
リー・アン・ウォーカー(47)は予選ラウンドの2日間で58打罰を受け、スコアは127・90で、もちろん予選落ち。キャディをラインの後方に立たせることを禁止したルールを知らず、第2ラウンドの5ホール目までパットの際には必ずキャディを後方に立たせていたのだ。
ウォーカーは「最後にLPGAでプレーしたのは2011年か12年。今はLPGAではプレーをしていないし、ゴルフも見ていません。ルールが変わったのは知っていましたが、その内容をほとんど知らなかったんです。すべては、ルールをしっかり学んでいなかった私の責任です」と肩を落とした。
実際、ウォーカーは現在、ゴルフ界を離れ、不動産会社で働いている会社員。この試合に出場したのは「LPGAの友人たちに久しぶりに会うためだったのと、会場となったピート・ダイ設計のフレンチ・リック・リゾートでプレーしたかったから」という。
これほど大きなペナルティになったのは、初日の同伴プレーヤーが違反にまったく気がつかなかったというのがひとつ。また、新ルール3-2bで、罰打を知らずにスコアカードにサインをしても失格にならずに救済されることになったのもまたひとつ。2日目の同伴者がローラ・ボーで、彼女が気づくまで加算され続けてしまった。
しかしながら、ウォーカーはキャディを後ろに立たせたパット数を正確に覚えていた。初日は21回の42ペナ、2日目は8回の16ペナ。ルール変更を知らずにプロの試合に出てしまうのはお粗末と言わざるを得ないが、その記憶力にはちょっとびっくり。
ちなみに、もしペナルティがなければ、85・74だったが、これでも1打足りずに予選落ちだった。
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