米PGAツアーが、ギャンブルの胴元になる……?
先日、同ツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏が「ゴルフファンを増やすために、来年から、スポーツギャンブルに参入する」と発表したのだ。
これまでもイギリスのブックメーカーやラスベガスのカジノなどが、インターネットなどを通じて、ゴルフのスポーツギャンブリングを行っていた。メジャーの優勝者を予想するオッズ(賭け率)に馴染みがある向きも多いことだろう。
以前は、スポーツギャンブルを行える地域が限られていたが、インターネットの普及で、実質的にどこからでもアクセスできるようになっていることから、アメリカでは規制を緩めている。要は、一部の州や海外に流れていた金を地元やスポーツ団体が取り戻そうと米政府に働きかけていたというわけ。そんななか、米ツアーが早くも手を上げたということだ。
「うまくことが運べば、ファンが試合に参戦している全選手の状況により興味を持ち、より長期間、ゴルフと結びつくことになる」とモナハン氏は語っている。
どうやら、米ツアーは選手のマネジメント会社で知られるIMGの傘下にあるIMGアリーナと手を組み、不正が行われないようにモニタリングを厳密に行う一方、ツアーが持つ膨大な選手やコースのデータをもとに、優勝者当てだけでなく、さまざまなことを賭けの対象にして、他のブックメーカーとの差別化を図る模様だ。
「日本でも米ツアーの試合を将来にわたって定着させる」と語るコミッショナー。今、日本では各地でIR(カジノを含むリゾート)の誘致話が盛んだが、IRばかりでなく、こうしたスポーツギャンブルに対してもなんらかの法整備が必要になってきそうだ。
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