週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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アスリートは除外されるケースも。
韓国の兵役事情とは……

　マイナビＡＢＣ選手権を制して日本ツアー通算４勝目を飾ったハン・ジュンゴン（27）が、来年から兵役に就くという。日本人には今ひとつわかりづらい“兵役＂とは……。

来年から兵役です！

　そもそも北朝鮮と休戦状態にある韓国では成人男子に兵役が義務づけられている。昨年10月に法改正もあって満30歳までに終えなければならず、現在の兵役期間は約21カ月。つまり、28歳までに入隊せねばならず、ハンにはタイムリミットが迫っていた。

　兵役は納税同様「国民の義務」であるため、有名芸能人でも財閥２世でも回避できない。イ・ボミの婚約者で俳優のイ・ワンも２０１０年７月から２年間、国防広報支援団で兵役を務めた。

　ただし、一部の例外もある。スポーツ選手の場合、五輪メダリスト（１～３位以内）やアジア大会優勝など、国際大会で一定の成果を上げた選手は、軍事基礎訓練のみになるのだ。

　ゴルフだと２００６年ドーハ・アジア大会で金メダルに輝いたキム・キョンテが該当するが、韓国代表歴がないハン・ジュンゴンはこの特例とも無縁。現役兵を務めるしかない。

　実際、過去には２０１１年日本ツアーで賞金王に輝いたベ・サンムンが15年11月にアメリカでの選手生活を一時中断して陸軍で兵役に従事しているし（17年８月除隊）、石川遼や松山英樹と同世代でアメリカツアー１勝のノ・スンヨルも今年８月に兵役を務め終えて９月から韓国ツアーに復帰している。

　今年12月に身体検査を受け、来年早々からでも韓国で兵役を開始したいというハン。４週間の基礎訓練を経て、陸・海・空軍で現役兵として従事したり、社会服務要員（市役所や消防署など公共サービスに従事）や義務警察といった代替服務をすることになるハンの除隊は、早ければ２０２１年９月。あの“ほのぼの笑顔＂が見られなくなるのはちょっぴり寂しい気もする。

　　
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