欧州ツアー6人による暗闇プレーオフで劇的決着
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2019/12/03号
2019/12/05更新

欧州ツアー6人による
暗闇プレーオフで劇的決着

 先のトルコ航空オープン最終日は、欧州ツアー史上もっともドラマチックな試合展開の一つだったといえるだろう。

 6人の選手が4日間、70以下のスコアで回るというバーディ合戦の末、通算20アンダーで並び、プレーオフに突入。しかも日没後、投光器使用のなか、決着がついたのは4ホール目だった。

 最終日を迎え、3打差でトップに立っていたのは、オーストリア出身の24歳、マスィアス・シュワブ。しかし、初優勝のプレッシャーか最終日は2打しか伸ばせず(70)、5人に並ばれてしまった。つまり、残りの5人は全員67以下で回ったことになる。

 プレーオフ1ホール目で3人が脱落。シュワブ、ティレル・ハットン、カート・キタヤマの3人が残った。ハットンは英国出身の26歳、欧州ツアー4勝目を狙うなか、1ホール目はチップインバーディを奪取。次ホールへ進む……。カート・キタヤマはアメリカ出身の26歳。昨年、今年と欧州ツアーで1勝ずつ挙げ、参戦11試合で2勝を挙げる欧州ツアー記録を作った。この試合の最終日も64で回り、もっとも勢いがあるかと思われたが、3ホール目にパー5で2オンに成功するも1・8メートルのイーグルパットを外すとバーディパットも外してしまい、パーで脱落。結局、4ホール目でシュワブがボギーをたたいて、ハットンが欧州ツアー4勝目。ジョン・ラーム、ジャスティン・ローズ、ダニー・ウィレットなどと並んで、高額賞金のロレックスシリーズで2勝目を挙げた。

 「信じられない。これはプライドの問題で、賞金のことなんて考えてもいなかったよ。とにかくうれしいし、ほかにいうことはない」と、200万ドルの優勝賞金を獲得し、破顔するハットン。ただ、この歴史的な戦いのなか、前代未聞の珍事が起こっていたことは169頁で詳しく……。

  
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