R&AとUSGAがワールドハンディキャップシステム(WHS)を、来年1月にスタートさせる。
現在、世界で6つのハンディキャップシステムがあるが、それが2020年1月から順次統一されることになった。それに伴い、HCの上限は54・0に変わる。
WHSを導入するにあたり、これまでバラバラだった6つのHC算出システムを調整するが、平均的なプレーヤーのHCが大きく変わらないように考慮されている。
また、「HCを持つほどゴルフがうまくないので……などとゴルファーが言うのをよく耳にします。そんなゴルファーを歓迎し(HCを持ってもらうように)良い解決策を出したかったのです」(USGAのエグゼクティブディレクター、マイク・デービス氏)と、一般ゴルファーにHC取得を促すのも導入の理由だ。
WHSでは、9ホールのプレーもカウントされ、コースレートやスロープレートシステムに反映される。また、使用するティーイングエリア(バック、レギュラー、レディスなど)に応じてHCが与えられる。このHCは、コースレートに対してではなく、パーに対して各人が与えられるストローク数を示すもので、プレーヤーたちの使用するティが異なっていても、容易にコンペを開催できるメリットがあるとしている。
また、コンピュータの進化で、天候やコースコンディションなども、ほかのプレーヤーのスコアと比較することで、個々のHC算定に反映される。悪天候のなかで回ってひどいスコアが出たとしても、それによりHCが大きく変動するようなことはないということだ。しかもHCは毎日更新されることになるという。
WHSは、まず1月からアメリカやカナダで導入が始まり、9~12月には英国やアイルランドで導入予定。JGAに問い合わせたところ、日本でも導入予定だが、まだ時期が確定していないという。
WHSが世界で浸透すれば、それこそ世界のどこへ行っても、対等に(?)戦うことができることになりそうだ。
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