あの“キャディスキャンダル"から1年。マット・クーチャーがメキシコで開催されるマヤコバクラシックに帰ってきた。
昨年のチャンピオンが大会に出場するのは当然だが、昨年世間を賑わしたキャディスキャンダルがあるだけに、クーチャーは居心地が悪いのでは? ともささやかれていた。
スキャンダルをざっとおさらいすると、エースキャディを帯同せずメキシコに飛んだクーチャーは現地のデビッド・オーティスにキャディを依頼。すると「彼が幸運を運んでくれた」と4年ぶりのツアー優勝を飾った。しかし、クーチャーはオーティスキャディに5000ドル(約54万円)しか払わなかった。優勝すれば10パーセントをキャディに払うというのが通例だが、賞金130万ドル(約1億5000万円)を獲得しながら「そういう約束だったから」と5000ドルを渡しただけ。このニュースは瞬く間に世界を巡り大炎上。その後4万5000ドル(約480万円)を追加で支払ったが、ツアー屈指の“いい人"のイメージは崩れてしまった。
今年の大会前、スキャンダルを振り返り「誇れることではない」と反省の弁を口にしたクーチャー。「失敗から多くを学んだ。この経験が自己改善のチャンスをくれた。これからは慈善活動を行い、寄付を増やし正しい人間になる」。
当初、今大会でオーティスキャディと再タッグを組むとされていたが、ディフェンディングチャンピオンでもあり、エースキャディを帯同。最終日に62をマークし14位タイとまずまずの結果を収めた。
一方、昨年の騒動についてオーティスキャディは「もう、わだかまりはない。クーチャーはいい人。追加でもらったお金で自宅のキッチンやバスルームをリフォームできたしビジネスにも少し投資できた。携帯も新しくしたよ」。
騒動の後の謝罪でクーチャーはなんとか体裁を保った格好だ。
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